「ダウン・ツ・ヘヴン」を買いに行ったら、
まだ売ってなかったので代わりに買ってきた本。 読んでみたらSFじゃないか。でもストーリー展開はミステリの体裁をとっているのでネタバレ不可だ。難儀な。SFだったら冒頭地の文で嬉々として語ってしまうような世界観を、推理小説的に小出しに披露してくれるところが森博嗣ならでは、て感じかしら?
以下
超ネタバレ。
本作と前作を読んでから反転してみることを強めに推奨しておきます#
頭脳と肉体を分離可能とか、
クローンは人間性に影響しないとか、中高生の時に読んだら喜んじゃって、興奮して寝られなかっただろうな(笑) 俺もすっかり枯れたものだ。 いや、普通に喜んでるけどね。
……で、喜んでいたのだけど、
この作品は「女王の百年密室」の続編らしいですよ('A`) 前作のネタバレを食っちまった。 しかも、それが一番美味しい大オチだったんだってさ。 「うわ〜可っ哀想〜」とか言われる始末。そういう大事なことはどっかに書いておいてくれよ!
内用に関係ないけど、解説は 綿矢りさ で、帯に「読むと感覚まで非現実的になる小説を私は初めて読んだ」という一節が引用されてるんだけど、いくらなんでも綿谷さん、それは不勉強すぎ。もっとSFを読みましょう(w
それはそれとして 8/10点
読み終わった。
読んでる途中で誰かに「コレSFじゃないよ」と言われてたけど、確かにこりゃSFじゃなくて、普通の小説だね。 普通小説として面白かったからイイけど、ちょっとSFを期待させるタイトルではあるわね。
テーマは「なぜゲームをするのか」という普遍的なテーマ(笑)
……と書いてしまうと特に書くこと無いけどな。現実世界をゲーム的に感じる瞬間とか、ゲーム世界を妙に現実的に感じる瞬間とか、お馴染みの感覚がうまく描写されてます。小田嶋隆の「パソコンゲーマーは眠らない」を思い出したのは……僕だけに違いない。ストーリーとかに特に意外なところはなかったけど、ストレートに楽しめる良作ではないでしょうか。
点数とかつけてみようか。(過去の物にもつけてみました) 7/10点
ある本屋で、
チャンドラーの「長いお別れ」の宣伝POPに「村上春樹はこの作品へのオマージュとして『羊をめぐる冒険』を書いた!」と書いてあったので、どんなモンかと思って購入してみた。 言うまでも無い事だけど「長いお別れ」は読んでるので念のため。 (……にしても、これが宣伝として用を成すってことは、チャンドラーよりも村上春樹の方が有名だってことじゃねぇか。)
で、まぁそういう感じのお話。
村上春樹は三冊しか読んでないけど、ハードボイルドが好きなんだね。矢作俊彦「THE WRONG GOODBY」のパロディ寸前の似せっぷりに比べると、似せ方は幾分おとなしく、トータルではむしろハードボイルド的であるようにも思える。(「THE WRONG GOODBY」は、アレはアレで好きだけど) そこに妙な異世界が混ざってるあたりが村上春樹色……なのかしら。 イントロとクライマックスは面白いけど、途中がかなりダレる。実は「長いお別れ」もそんな感じだ(笑) 今まで読んだ2冊(「世界の終わり…」と「スプートニク…」)に比べるとちょっと落ちる感じがしたけど、面白かったよ。……しかし、ちょっとこのエンディングは寒過ぎるんじゃないかな。
……と思ったら三部作の最終話だと? 聞いてねぇぞ畜生。またオチから読んじまったじゃねぇか。本来はこの前に「風の歌を聴け」「1973年のピンボール」を読まねばならないそうです。で、この後に「ダンス・ダンス・ダンス」が来るのだとか。へぇ。
7/10点
何故か今頃になってレンタルで見ていたり。
知らない人のために一応断っておくと、00年に発売されたプレステのゲームを、03年にアニメ化したもの。 僕がプレイしたことのある唯一のギャルゲー(笑) 何周もしないとストーリーがつかみきれない底深すぎゲームらしいんだけど、1周しかしてないんだよね…。
1話2話だから感想と言うほどの物は…。
ゲームと比べて、芝村さんがちょっと弱気なのが可愛らしいと思いました。 あー、でもこの先を見ると、ゲームのネタバレ食らったりするのかしら? せめてゲームをもう1周しようか……とも思うけど、あのゲーム時間かかりすぎ。廉価版も出てないし。(5千円の価値はあると思うけどね)
ののみ:「だって今夜は七夕だから…」
……なんて偶然!
3話は花火と精霊流しか……。
普通の殉職物だったら、精霊船を見送りながら敬礼だけど、そういう安易な流れにはしたく無かったのかも。「俺にもしもの事があったら…」以下もそういう意味なのかもしれないが、「ナンパ手帳」はともかく「ガソリン車云々」はさすがにどうか。回想シーンと現在の切り替わりがイマイチだとか、回想シーンが少し長くて饒舌すぎる気がするとか思ったけど、まぁ悪くはないかな。ののみ の台詞が泣かせる。
4話は副座型の導入。
ゲームでは最初からある副座型が、アニメ版ではここで登場。 まぁ、人間関係についての定型手続的な演出なので特に見るべき所無し。 かといって、こういう手続的なシーンを省略されてしまうと、それはそれで不満を漏らす自分なのだが(笑) さすがに兵器のテレビCMってのはおかしくないかしら? 相変わらず芝村が可愛らしい。
書籍以外は点数つけない方針で
バイキングのお話。
ヴィンランドって何? ってのは、作中で説明が出てくるのでここでは書かない。 その点もふくめて、かなりちゃんと歴史をふまえて書いてるっぽくて感心。(←素人目には、だけどね) 戦乱の世の中なので、プラネテスと比べてちょいダークサイド強めでお送りしています。 ダークといっても、そこは幸村誠っぽさが感じられるので違和感はないけどね。あるいは、これをダークと取る方が甘ちゃんなのかもw
僕はちょっとビターだと思いました。
全体的に、少年誌とは思えないクオリティーの高さ。戦乱シーンの
残虐行為手当グロさも、ぷちベルセルク並で満足度高し。
今後の展開に期待 7/10点