読書感想文

最近7冊分

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07-8/29 (水)   日記移行

今度は tDiary へ。こらえ性無いな…。
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8月の感想文は一本きり
tDiary は日記の端っこに「これより前の日記」「あとの日記」とかあると便利なんだが…。

07-1/19 (金)    「ときむすび」  築地俊彦:著  ファミ通文庫

なんか友達から借りてきたのを忘れてた。ので読んだ。

前半は楽しくも退屈な学園生活、後半はすごい勢いで非日常展開。
……という構成はストーリーの都合上、大変合理的だとは思ったけど、登場人物の動機に無理がある点が散見されるような。しかも激烈なクライマックスはちょっと、「作者の悪意」というか「ストーリーの都合」が見えてしまうくらい。これを「歴史改変を目論んだ報い」で済ませるのは微妙な感じも…。

でも、前半が「こう」でなければならなかった理由が明らかになる下りは、実に良かった。

消えてしまった世界についての責任感とか、問題意識とかははっきりしないけど、でも真依亜が、そういう自分本位な行動を取らなければならなかった胸の内が伝わってくる所は、良くできてると思う。不幸量保存則的な世界観について、敗北主義的だと言うことは出来るかも。
まぁ何だかんだで悪くはない気がする(7/10点)

07-1/14 (日)    「“文学処女”と繋がれた愚者」  野村美月:著  ファミ通文庫

基本的な感想は2巻と一緒。

キャラクターが出そろってきて、シリーズ的には盛り上がり始める所じゃないかしら。琴吹さん可愛いなぁ、とか、竹田さんいいキャラクターだなぁ、とか。主人公のトラウマは、なんか大したこと無いっぽいし、死んだと思ってた人も生きてたっぽいし、ここでも「病気に頼りすぎ」の印象はぬぐえないんだけど、まぁそんなことはどうでもいいわ。

琴吹さんはかわいいし、遠子先輩のクッキーの下りも良かったし。

……なんか自分が本当にキャラ萌え原理主義で、場面の綺麗さだけを追い求めてることが分かるね。
でもそれで満足(8/10点)

07-1/13 (土)    「“文学少女”と飢え渇く幽霊」  野村美月:著  ファミ通文庫

病気に頼りすぎる、人死にを飾り立てる傾向、叙述トリック、

ミステリ(仕立て)の小説としては嫌いな要素が多いはずのシリーズなんだけど、
遠子先輩のキャラクタが愛らしすぎるのと、ラストが一瞬だけ綺麗な所に惹かれて、やっぱし好き。

中盤ダレる感あり(7/10点)

07-1/12 (金)    「国境の南、太陽の西」  村上春樹:著  講談社文庫

はいはい村上春樹、村上春樹…。

スケール感のあるタイトルに、スケール感の無い本文。
どこで中断しても引っかかり無いし、読んでいて退屈でもない。
良い意味で暇つぶしに最適。

期待通り(6/10点)

07-1/8 (月)    「“文学少女”と死にたがりの道化」  野村美月:著  ファミ通文庫

ああ、これは何というか、良かった。

色々含みも残してあるので、それは今後のシリーズで、てことなんだろう。

太宰治って、「人間失格」以外何か読んだかなぁ…。
 大概の作品は青空文庫で読めるので、ちょっと読んでみよう。

遠子先輩が可愛らしすぎる(8/10点)

07-1/7 (日)    「とらドラ4!」  竹宮ゆゆこ:著  電撃文庫

結局のところ、
竜児と大河が馴れ合ってるのを見ると安心する小説なんだよな、これ。

その馴れ合い小説が、普通の青春小説に変化して、新たな展開の予感……なのかもしれない。 実乃梨の独白、亜美が見せる本音(たぶん)、大河の心境の変化(の予感)、なかなかいい感じだとは思うんだけど、今回みたいに主要登場人物5人のみに絞ってしまうと、ちょっと窮屈な感じがすると思った。 生徒会長とか見たいな。


いや実乃梨の独白はステキなんだけど(6/10点)

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Akiary v.0.51