読書感想文

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05-11/2 (水)   三色ボールペンで読む日本語」  斎藤孝:著  角川文庫

 なんか3ヶ月くらい前に読んだ本。
普段はこの手の自己啓発本には興味ないんだけど、たまたま入った本屋でめぼしい本が無かったので、暇つぶしにと思って平積みになってた物を購入。内容は、「重要なところに青線、特に重要なところに赤線、面白いと思ったところに緑線を引く」という単純なもの。これを文庫一冊にわたって例文と線の例が載ってるという、考えようによってはバカっぽい本なんだけど、まぁ実際3色ボールペン買ってきて線を引いてみようかな、と思わせる程度には面白かった。

 中学受験の受験勉強してた時に、塾の国語の先生に「験場では色ペン使えないかもしれないから鉛筆だけで線を引け」と言われて、以来中/高/大と通じて色ペンで線を引くと言うことを全くしなかったのだが(教科書/参考書に赤ボールペン/蛍光マーカーくらいは引いたかもしれないけど、基本的に単色で色分けという発想がなかった)実に14年ぶりに色分けをやってみると、案外いい感じ。特に論文読む時なんか、「重要/特に重要/面白い」くらいの色分けが調度いいみたい。 というか、各色がどのレベルに対応するか、というのが固定されていることが実用的な面で重要なんだわな。 昔読んだ論文にも鉛筆やボールペンで線が引いてあるけど、どういうつもりで線引いたか(前後を読まないと)思い出せないし。

 で、この著者のセンセー(「声に出して読みたい日本語」のヒト)に言わせると、小説もこのノリで線を引きながら読めるっていうんだけど、さすがにそれは無理。それは、センセーにとっては小説読むのも仕事だからできるんだ(笑)

 あと、センセーにいわせると「黒も入れて4色とすると多すぎて迷うから、3色が調度イイ」てコトなんだけど、実際文房具屋で3色ボールペンを買うと「赤/青/黒」なわけで、「赤/青/緑」の3色ボールペンにしようと思ったら替芯を買って入れ替えないとダメだよね? 割と細かいところまで色々指示がある割には、その点について言及されてなかったのが、ちょっと不思議だった。とりあえず「赤/青/緑/黒」の4色ボールペンを使って、黒は単語訳とか「ココまで読んだ」とか、割とどうでもいいメモ用に使うには調度良いので、私としては4色ボールペンでもいいんじゃないかと思うけど。

ただ4色ボールペンは持ち歩くにはちょっと軸が太いよね。細身のモノを物色中。
(買って読むほどの本じゃないよ) −/10点

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Akiary v.0.51