表紙へ 先月分 翌月分
 
021231  大晦日    
 仕事納め。
かろうじて年内に帰省(笑)
 
021230   「スカイ・クロラ   森博嗣:著   中央公論新社
 これはSFですよね?
この手の結末に何か懐かしさを感じてしまう私は過去に何かありましたでしょうか?(笑)

一見静謐な筆致のSF小説と見せかけておいて、その実はミステリという制約を外された森博嗣が、好き勝手にヒコーキと戦争について軽口を叩きまくる痛快小説。←本当か(笑)。 表紙の絵からして先尾翼機だよ〜と思っていたら、本当にトラクターとプッシャーが云々という記述まで出てきた。楽し〜い。主人公たちの境遇には、きっと楽しい背景があるのだろうと臭わせておいて語られないが、それもまた良し。でも続編が出るみたいなので、そこらへんの詳細についても多少期待。

ところで、僕の好きなプロペラ配置はプル&プッシャー(笑)
 
021230  忘年会3    
 下宿で高校の同級生数名と忘年会。
昔の友達と飲んでるときが一番和むなぁ……ゴメン、嘘。みんな電波入り過ぎで凄く疲れた。
 
021229  忘年会2    
 ラボを卒業した先輩達との忘年会だった。
すっかり酒が入って、研究生活やらなんやらについて本音トーク。疲れた。
 
021228   「未完成   古処誠二:著   講談社
 「UNKNOWN」と同じコンビの登場する自衛隊ミステリ。
前作と同じ2人組が再登場する理屈も筋が通っているし、登場人物の行動も一々筋が通っている。ひねくれた作品ばっかりの講談社ノベルスで、こんな筋の通った推理小説が読めるとは驚き。普通に筋が通っているということが、なんと気持ちの良いことであるか。そして小説としても、ちゃんと筋が通っている。凄い。
 
021227  アクセス解析    
 CGIboy までもが infoseek になってしまい、
細かい個人情報を入力しないと利用させないぞと言うので、どうしようか迷っていたのだが、infoseek がサービスを提供してもくれないくせに広告を貼り、その広告が本文の一部を隠すに及んで、いよいよ解析タグを全部消すか、個人情報を代価に支払うかという岐路に立たされてしまったわけだが、結局面倒なので後者を選んでしまった。 まぁここにはそれほどヤバイことを書いているわけでもないので、現実問題としてはそれほど困らないのだが…。
 
021226   新海誠の新作(の、デモ版)   
 「ほしのこえ」で有名になった作者の新作。…と言っても、私は前作も見てないんだよね。
で、物ですが。……なんかジブリっぽいですね。そして何か……どこかで見たような……しかしかなり私の好きなパターンでは……わぁブラックジャック!

 …というような感想でした。
言葉が足りなくて申し訳ないです。教養がないモノで(苦笑)。気が散りやすい私が、ブラックジャックとか無人偵察機とかM109とかミリタリー方面に意識を吹き飛ばされることなくストーリー(と言っても予告編ですが)からはぐれなかったのは、全体の構成としてそのシーンが違和感無く、必然があって挿入されているからでしょうね。

 ついでに「ほしのこえ」の予告編も見ましたが、
戦闘シーンでロボットが出るなり「あ、巨大ロボットモノね」と、それだけで瞬殺。 どうも私は人型兵器が心底嫌いのようです。

 どうでもいい話になるが、
分割され共産圏に組み込まれた北日本が、南日本を追い抜くまでの驚異の経済成長を遂げ、東側社会の盟主として、地球上最後の分割国家になる……という話を誰か書かないか? 「あ・じゃぱん!」ですら東日本は経済的に困窮していたからなぁ…。 日本人が共産主義に走れば、はっきり言ってかなり成功すると思うのだが。 (別に嬉しくはないが)
 
021225   「UNKNOWN   古処誠二:著   講談社
 最新版の「このミス」を先輩に借りてみて、
掲載されていた中では一番面白そうだと思ったので、同じ先輩に借りてみた。

 面白かった。
元自衛官が書いただけあって、自衛隊の内部についての描写や、自衛隊が抱える問題点などを、まるでドキュメンタリーのように読ませてくれる。というか、平和で当然という社会において、軍人が職業上の達成感をなかなか得ることが難しいという問題は、以前「兵士に聞け」「兵士を見よ」で読んだような内容だったので、その点では正にドキュメンタリーであったのだろう。主人公がその問題に悩み乗り越えていく描写だけでも、成長物語・職業モノ的に読んで楽しめる。
 ドキュメンタリー的にも、職業モノ的にも楽しめる作品でありながら、なお推理小説としても十分な伏線と解決編が用意されている点は素晴らしい。人が死なないという希なミステリでありながら、伏線とその処理については念入りであり、また念入りすぎない(←重要)。完全に公正なトリックというわけではないが、トリック目的という読者でなければ不満は出ないだろう。

 そしてラスト一文の締め方は、職業モノの王道的な格好良さを感じる爽快なモノであった。
 
021224  戦争神経症    
 寝る前にちょっとゲームを、
と言って Panzer Front をやっていたら、数十台の T34 に包囲されてボコボコに撃ち込まれるという目に。ヘッドフォンを外して寝ようとしても、頭の中から砲撃の残響が消えず。これが戦争神経症というモノか と納得。
 
021223   「灰羽連盟      
 ようやく最終回まで見ました。
良いテレビアニメを見ると、二度とそのアニメを見られなくなることがある。 二度見ると、その話が「作り事」になるような気がして。そんなタイプのアニメでした。  …いくらなんでも、ナイーブすぎないか>自分。  小説ではそんなこと無いんだけどな。

 もう少し何か考えてから書きます。
 
021222   「新世紀エヴァンゲリオン 8   貞本義行:著   角川書店
 えぇ、
このサイトを御覧になっている方は、私がどんな人間かよ〜く御存知だと思いますので一々説明はしませんが、まぁ要するに、私の人生を終わらせた作品の漫画版です。えぇ。

 7巻の時はそれほど気にならなかったんだが、
漫画版ということは、アニメとは似て非なるストーリーがあるということだよなぁ。どうも考えてみると、 自分はTVシリーズを歴史的事実と捉えていて、漫画版はそれを記した歴史書と捉えていたフシがある。ガイナと貞本が作っている以上、これも正史と言えると思うのだが、正史と史実が違ってきた場合、それをどう考えて良いものか迷う。

 二つの歴史を同時に受け入れることができるのか、
そんなことを真剣に悩むほど、今も自分は「Eの呪縛」の中にいるんだなぁと感じる。
 
021219  誤変換    
 ちょっと前から「ゴクリ」というジュースが売れているらしい。
実際、自分も発売以来結構飲んだが、この商品名を見ると、いつも頭の中である漢字に変換されてしまう。
獄吏?
 
021218  忘年会    
 研究室の忘年会。
1つのテーブルでは延々とガンダム話で盛り上がってた。女の子は「何でみんなそんなにガンダム知ってるの?」と不思議がっていたが、これも1つの教養っつ〜か、共通の文化背景なのかと思ったり。 しかも僕の属していない…。

 だから英雄譚は嫌いだって言ってるだろうが!
 
021217   「PANZER FRONT bis.    
 あっさり買ってしまいました。
この分ではDC版を買うのも時間の問題…というか、単に見つかるかどうかの問題(笑)

 bis. の主な変更点は、
英独露語での通信音声の収録、選択可能戦車の追加、マップの追加、日本戦車と本土決戦マップ1個追加、自作マップ作成機能の追加、ストーリーモードの追加……などです。個人的に最も嬉しいのは選択可能戦車の追加。T70 軽戦車とか、超重戦車マウスとか、実にしょーもない戦車が選べる。……ていうかマウス堅すぎるんですけど。JS-IIにゼロ距離で撃たれて抜かれないって、絶対壊せないじゃん! ベルリン陥落マップで、雲霞のごとく群がるJS-IIを無視できる戦車は他にはいない……というか、いくらなんでもこんなに堅いはずぁ無ぇ!  ……と思っていたら、一台は脇から突っ込まれたJS-IIに引っかかって動けなくなり、もう一台もブランデンブルグ門に引っかかって動けなくなった。……なんかありそうな話だ。

 で、
GERMAN training1 のマップを使って各国再弱戦車乗り比べを行ってみた。米はM5A1、露はT70、独はPzIIIJ/L42、そして日本は一式(チヘ)である。案に相違せず、砲装甲ともに一番弱いのはチヘ車で機動性は並み、M5A1は機動性は高いが車高も高く砲も装甲も並み、T70は砲と装甲は並みだが車高が低く機動性も高い、PzIIIJ/L42 は弱いとは言え「三号戦車」だから装甲は一番厚いが、機動力が低く、砲は少し強い。 1つ選ぶとしたらT70かな。
 
0201216   「WILDERNESS 2   伊藤明弘:著   小学館
 え〜と、(スピレイン+ネオハードボイルド)×ガンマニア か?
ガバメントとブローニングの口径を知らないと話が半分わからないか…。
 
021209  雪が降りました    
 
 写真撮ったから載せようと思ったんですが、ちょっとその暇がないです。
 
021208  テレビアニメ雑感    

ガンダムSEED
様々な戦争モノについて、その要素を大別すると、
 1.戦闘/兵器についての描写
 2.戦時下の軍人/民間人の心理描写
 3.反戦
ということになる(←本当か)。多くの場合は「1+2」もしくは「2+3」を組み合わせて用いられるが、「1+3」とか「1+2+3」はあまり見られない……というのは、要素の性質から言って当然だが、あるいは松本零士? えぇ、話を戻すと、ガンダムシリーズというのは(ろくに見ていないけど)要素的には「1+2」タイプだと思われるが、本作では圧倒的に「1」が欠けている。「ナチュラル」と「コーディネイター」の対立というのはSF的にも私的にもかなり熱いネタだと思うのだが、おざなりに出てくる戦闘シーンとガンダムのおかげで台無し。最近気づいたのだが、本作で最も不要な要素は「ガンダム」であるなぁ。ガンダムガンダム連呼する次回予告に感じる違和感がその証拠っつーか。 基本的に人型兵器モノには批判的になるので、「宇宙空間に鳴り響く爆発音」は兵士に危険を知らせるためのバーチャルだと思ってあげるくらいのハンディキャップはあげよう(笑) 「ナチュラル」「コーディネイター」の対立軸をしっかり語って欲しいですね。

ザ・ビッグオー
  TVKで再放送を見ております。友人には「お前の好きそうな話だ」と言われていたが、まさしく、まさしく。アメリカンハードボイルドにアンドロイドの組み合わせ……(バカめ)。
灰羽連盟
  凄く良い。
絵的には、たまに崩れるなと思うところもあるけど、こんなに落ち着いたトーンと落ち着いたストーリーは久しぶり。「人は…」って言うととってもクサい話になるところを、「灰羽は…」って言うことでこんなに違うんだなぁと感心。 カラスに対する温かい描写が泣かせる。
奇鋼仙女ロウラン
 オチです。
全体的に「おかしい」としか言いようのないシロモノ。もはや絵がどうのとか何に似ているとか演出がどうのとか言う問題以前に「おかしい」。北朝鮮で作ったと言われても信じるぞ。 まさしく「奇行」?

 
021205  ディック小特集    
 昨日のラジオで東京FMをかけていると、
軽いノリの女性DJが、映画「マイノリティーリポート」がらみで P.K.D. の特集をやると言っている。その場にいた先輩達(昨日と同じメンツ)と一緒に「お前本当にディックを読んだのか!」と突っ込む。そしてそのままディックの話へ……流れていったようだが、別の場所で実験があったので、その話には混じれず。 
 
021204  ラジオドラマ話    
 チューニング用のボタンが効かなくなって、プリセットしてあった局しか入らなくなっていたラジオが研究室にあった。そのラジオが、突然ボタンが効くようになり、他の局も入るようになった。選べるって素晴らしい……とかCMみたいなことを言っていたら、NHK-FMも入るという話から、同局のラジオドラマ「青春アドベンチャー」の話になり、「北壁の死闘」は良かったわぁ……という話になった。それも悪くないが、私が覚えている限り一番良かったのは「むかし火星のあった場所」のラジオドラマですなぁ。
 
021201   「天に無き星々の群れ   長谷敏司:著   角川書店
 「楽園」以来1年ぶりの新作。
「世代間宇宙船」やら「地球年」やら「人格モジュール」やら「全身義体」やら、今時かくもSF的ガジェットが盛りだくさんの作品って希なのではないかと大喜び。 暗殺機械として生きてきた主人公は、組織を裏切り、「日の当たる側」へ踏み出そうというのに、幾多の偽装人格モジュールの影や、仲間を裏切った孤独にさいなまれ続け、これから狙撃しようと言う標的に共感さえ感じながら、それでも相手を射殺するという、実にいいお話。

 この作者はきっと僕の「何か」を「分かって」くれている。
それが何なのか、はっきりさせられたら幸せになれるような気がして「Toy Soldire」の掲載されているバックナンバーを探すが、部屋が散らかりすぎていて発見にいたらず。捜索は明日以降に延期されました。